行政手続法は職員の作法―庁内における行政ドックの実践―
2024/03/11
役所内における行政手続法を遵守する取組の一つに「行政ドック」があります。「行政ドック」は人間が定期的にドックに入って、身体の健康状態を確認するように、自治体も定期的にドックに入り、法令の執行が適切に行われているかチェックするという発想です。
自治実務セミナーでは、2023年3月号から”一から始める行政ドック”と題した記事を連載してまいりました。
その連載では、行政ドックの目的が原課の取組にダメだしをすることではなく、
無理なく「職員の行政手続リテラシーの向上を図り、自治体法務の体質改善を目指す」ことの大切さを紹介しています。今回は、行政ドックの取組について取り上げます。
1: シナプス
- 2024/04/01 08:08:20 行政手続法のことは研修で学んでも、日頃から実際に意識して事務を行うことはなかなか難しいようです。不許可処分をしたときの「理由の提示」の不備を理由に訴訟で負けた例もあるので、行政手続制度の理解を深めることは大事ですね。
2: シナプス
- 2024/04/14 23:16:09 住民や事業者への対応、契約関係、行政行為など様々な事務において法的リスクは常に存在します。行政ドックは、事務の執行過程における法令遵守を徹底し、もって自治体運営に対する住民等の信頼の確保につなげるうえでも有効な仕組みといえます。
3: シナプス
- 2024/04/15 16:54:53 行政ドックの取組を実践している自治体も少しずつですが増えてきているようです。2008年に全国で初めて行政リーガルドック事業を実施した静岡市をはじめ、流山市、那須塩原市、豊田市等が挙げられます(一般財団法人 地方自治研究機構「自治体における行政手続の適法・適正な運用に係る自己診断に関する調査研究」(令和3年3月))。
今月のまとめ
2024/04/22
次回のテーマも「行政手続法は職員の作法―庁内における行政ドックの実践―(続き)」を取り上げてまいります。