行政手続法は職員の作法―庁内における行政ドックの実践―(続き)
2024/04/22
役所内における行政手続法を遵守する取組の一つに「行政ドック」があります。「行政ドック」は人間が定期的にドックに入って、身体の健康状態を確認するように、自治体も定期的にドックに入り、法令の執行が適切に行われているかチェックするという発想です。
自治実務セミナーでは、2023年3月号から”一から始める行政ドック”と題した記事を連載してまいりました。
その連載では、行政ドックの目的が原課の取組にダメだしをすることではなく、
無理なく「職員の行政手続リテラシーの向上を図り、自治体法務の体質改善を目指す」ことの大切さを紹介しています。今回も前回に続き、行政ドックの取組について取り上げます。
1: シナプス
- 2024/05/13 08:12:03 行政ドックは全庁を巻き込んで進める必要があり、他部署を動かすのが大変だと思われますが、比較的簡易にできる方法も試されています。
2: シナプス
- 2024/05/14 22:55:37 どんな方法で行うか検討する際には、(一財)地方自治研究機構がまとめた「自治体における行政手続の適法・適正な運用に係る自己診断に関する調査研究」(令和3年)の報告の中で、先行自治体の実施体制や各段階の留意事項が丁寧に記されているので参考になります。
3: シナプス
- 2024/05/24 07:13:07 行政ドックは法規担当課が中心になって取組を進めます。まず各課にチェックシートを使って所管している処分について自己チェックを行ってもらい、それを法規担当が確認します。チェックシートをもとに法規担当課がヒアリングを通じて法的課題を抽出し、診査対象となる事務を選びます。その後、外部の有識者による本審査(ヒアリング)を実施します。細かな手順に違いはあるかもしれませんが、大まかな流れは以上となります。
今月のまとめ
2024/06/27
次回はテーマは「生物多様性の取組」を取り上げてまいります。